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4415087914夏の塩―魚住くんシリーズ〈1〉
榎田 尤利

光風社出版 2000-06
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レビュー第一回目です。
やはり、一回目ということで、魚住くんを無視するわけにはいきません。

魚住くんシリーズは、BL小説としては異色な作品といえます。
あまりにも完成度が高くて、BL小説であることを忘れてしまいそうなくらい凄く心に響きます。
BL小説にしては展開が遅く、ちょっとじれったいけど、
自然な流れが心地よいです。

それから、女の子が生き生きしています。
脇役がキラリと光ります。
登場人物の誰をとっても、本当に身近に感じられて、
自分の友達であるかのような、
街角でふと見かけた人であるかのような、
そんな錯覚にとらわれます。

こんなに、登場人物が等身大で息をしている小説を、
私はかつて、そして今現在も読んだ事がありません。
この本を読んだ時、私は
「もっと早く出会っていたかった!」と思う反面、
「もっと後に知るべきだった」と思いました。
なぜならこの本を知ってしまったら、
他のどの本を見ても、満足しないような気がするのです。
私は今でもこの本を超えた!と思える本を探していますが、
未だ見つかりません。

魚住くんシリーズは全5巻です。
中には痛々しい場面が出てきます。
それでも最後に読み終わった時は、一緒に幸せな気持ちになれる物語です。
是非ご一読ください。
1巻を読めば、その世界に吸い込まれますよ、きっと。


私ももっと頑張って小説書こう…うん。
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