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同期の子達は終電で帰る日もあるとかゆっていたのに
今日は定時にあがれました。
なんか悪い気分になりますが、でもまあ、いっか。

というのも、本当は定時で上がれるはずはありませんでした。
私の器械出しだった胃全摘の手術は1時に始まったので、後片付けとかもいれたら絶対5時は過ぎるはずだった…のですが。
手術がはじまって10分後。。。

先生「あー…あー…」(電気メスで筋膜を切りながら何かブツブツ言ってる)
疾風「?」(よくわからないながらも見守っている)
先生「ほら、これはダメだねぇ」(他の先生となにやら話している)
先生「あー、ほんとですね…腹水もたまってますか…」
先生「腹水、病理にだすよー」
疾風「??」(まだよくわかってない)
先輩「このままおなか閉じるかもしれないから、ガーゼカウントしてて」
疾風「???」(やっぱりよくわかってない)


胃も何も取らず、腹水だけとっておなかを閉じることになりました。
結果として、おなかを開けた時点で胃だけではなく、腸間膜にも転移していて、リンパ節もやられてて、亡くなるまでの間にご飯が美味しく食べられるように、何もせずに閉じることになったようです。
手術は1時間もかかっていませんでした。
早く終わったのは嬉しいけど、なんだか切ない気分になりました。
あけてみたら手の施しようがないなんて、まるでドラマみたいな話ですが、本当にあるんだなぁとおもいました。
患者さんは70過ぎのおばあちゃんで、手術もはじめてで、胃がんの末期なんだけど告知されていなくて、検診を毎年受けているような人だったようです。
(器械出しだったので、お話しなどはしていませんが)

人間の人生って、残酷だなぁ。
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